2010年7月23日金曜日

赤目自然農塾 Part3

梅雨も開けて、信じられない猛暑の日々が続いております!みなさんいかがお過ごしでしょうか?熱中症で倒れていませんか?水分補給はしっかりと行ってください。ただの水ではなく、塩を少し入れると効果的だそうですよ。っと前置きが長くなりましたが、先日またまた行ってきました!今回は主に田んぼの水管理と塾で作られた小麦の脱穀です。当農園でも結構苦労して脱穀した小麦。塾ではどのようにして脱穀しているのか覗いてきました。

今回はいつもの畑かと思いきや、以前夜の学びが行われた山荘に直接集合でした。駅も次の次が最寄り駅。ここからタクシーで約1,500円ぐらいの距離だと聞いてましたが、タクシーには乗らず、ちょっと歩いてみました。最初は良かったものの、この日は快晴で非常に暑く、しかも荷物も重いせいもあり、すぐ休憩。山道を歩いているのは私一人しか見当たりませんでした。もう10分頃歩いていて、汗だくでへばりそうな頃に、スタッフの車に声をかけられ、そこから乗せていただきました。
三重会館前で高速バスを降りると、すぐ近くにある津城跡。
これは唯一復元されている建造物の三重隔櫓。
赤目口駅より二つ隣の「室生口大野」で降りると、山間にひっそりと室生村が。
いくらかすずしげでした。
と思ったら、すぐかんかん照りの暑さ。
この暑い中でも地元の農家の方は、野良仕事に精を出しておりました。
山荘では小麦の脱穀が着々と進められている中、見慣れない機械がぽつんと置いてありました。これが脱穀機だそうで、水冷式のエンジンで動く年代物。あれ?自然農でエンジン?機械?と思いましたが、毎年、塾では収穫量の関係上、やむなく使用しているとのこと。ただ、従来通りの手動での脱穀の仕方も教えていただきました。
これが動力脱穀機。昔、川口さんが実家で実際に使っていたものを、
こちらに持って来たとのこと。
これにエンジンを設置して、ロープで回転させます。
しっかりと動いておりました。これを使うとさすがに早い!
手で脱穀するやり方。てびきでは棒切れを使用とありましたが、
こちらは大きい木槌で丁寧に叩きます。
実際やらせていただきましたが、結構疲れました。この後、さらに篩にかけます。
歴史の教科書や博物館で見た、藁くずを吹き飛ばす唐箕。
実際に可動するものは初めてで、使ってみると意外と簡単でした。
昭和11年製造。物持ち良すぎます!
これはお米の籾すり時に使う機械。唐箕でもやはり完璧ではないので、
この機械で完璧に藁くずを取り除きます。
最後に製粉機で粉にします。通常は石臼で粉にするとのこと。
強力粉から中力粉の間ぐらいの小麦粉でした。
うーん…わりと機械を使うんですね。でも、本物の木製唐箕を使えたのは感激でした。ウチの農園でもこれ使いたかった…。ついでに当農園の収穫した小麦をなぜ持っていかなかったのか非常に悔やまれます…。ちなみに通常は粉にする前に、2、3日天日干しにしないと、水分が多くてサラサラの粉にならないそうです。
そんなこんなで、午後は共同作業で塾生みんなで山荘周りの草刈り、倒木。
汗びっしょりで黙々と作業しました。
温泉に入ってさっぱりした後の夕食はカレーライス!
使っている野菜は自然農で採れたものばかりで、チャパティまで出していただき、
大変美味しくいただきました。
恒例の夜の学びは、食べていけるか、生きていけるかをテーマでお話いただきました。私にとっても非常に興味深いテーマで、人の道、命の道を極めるために、自らの能力を養い、お金、モノ、名誉、地位での自立ではなく、人に必要とされる自立を目指すといったことを学ばせていただきました。

翌日、梅雨明け直前のちょっと肌寒い天気。雨が降りそうだと思っていたら、畑に着いたらパラパラ降ってきました。まずは苗床だった場所の土を削って、そこに余った苗を植えていく作業。スタッフの方が手際よく植えていきます。
元は苗床だった区画。
通常は水を張った状態では行わない作業ですが、今回は特別です。
土を平らにして水平にし、
水の通りを良くするように丁寧にならしていきます。
このとき刈った草は苗を植えた後、苗と苗の間に敷き詰めます。
これが植え終わった元苗床。時期的にも苗が良く育っており、
背丈が高くなってました。この状態で植えると、土が柔らかいため倒れる心配があるため、
苗の丈夫を少しちぎって低くして植えます。
前回、畦に植えた大豆「畦豆」です。すくすくと育っておりました。
次に野菜畑に移動して、野菜の手入れ。前回の不断草や菊菜、大根の種取り、ニガウリの支柱作りなどを主に実演いただきました。この不断草など、種取り用として生育させていても、葉の部分は剥がして剥がしては食べの繰り返しで、長期にわたって美味しくいただけるとのこと。とても便利なので別名「べんり菜」と言うそうです。ウチの畑でも是非、植えてみたい野菜です。また、ウリ坊が畑内に迷い込んでいるらしく、オクラの畝が荒らされていました。その修復作業も合わせて行いました。
ニガウリの支柱立て。付近の竹を使って支柱を立てていきます。
この時、竹の上部の枝を付いたままにしておくと、作物が絡まって好都合だそうです。
ちなみに竹の良い刈り時は10月以降だそう。
前回サツマイモのつるを植えたキャベツ畝。
このキャベツは既に種取りは終わっているが、このまま継続させておくとのこと。
こちらは菊菜の種。本来なら晴れた日に採取しますが、今回特別に。
これをまた晴れた日に良く乾燥させます。この種も9月に入ったら種降ろしします。
こちらは小豆の種下し。3粒ずつ降ろしていきます。
その後、種を押し込んで埋めて、草を被せます。
これは葉ねぎ。これも茎が増えてくるので、3年程は取り続けることが可能。
いくつかはねずみにかじられてました。
和歌山大根の種。こちらも良く乾燥させます。
このあと、豪雨に見舞われ、一時中断。昼休み後、少しだけ続きを実演いただきました。あとは先月お借りした畑の手入れです。予想通り梅雨時なので草ボウボウでした。今回は大豆の種を持参したので、それを絶対降ろしたいと思い、5畝分草を刈り、3畝に大豆を蒔きました。ちなみに草を刈っているときに、フキとミョウガを収穫しました。フキは少し遅く、ミョウガが少し早い収穫でしたが、美味しくいただきました。次回は蒔いた大豆が元気に育っている(と思う)姿をレポートしたいと思います。

タカシ
これがミョウガ。最初気付かずに他の草と一緒に刈っちゃいました。
掘り起こしてみたらそこそこ立派に出来てました。
来月以降が収穫期。楽しみです!


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