2010年12月16日木曜日

赤目自然農塾 Part8

みなさんこんにちは!今年も残すとこあと僅かとなって参りましたね。そんな師走だというのに暖かい日が続いており、いくつかの作物も春の訪れと勘違いして、花が咲きだしているものもあるとか。去年の12月も全体的に気温が高めでしたが、突然雪が降ったりなど、寒暖の差が激しかったそう。温暖化の影響を如実に感じる今日この頃です。

それはともかく、今年最後の赤目塾の学びは前回と同様の小麦の脱穀です。天気にも恵まれ、先月の学びと比べると今回の方が暖かかったような気がします。共同作業ではもはや恒例となったイノシシ除けのトタン塀の点検。入念にチェックしていくとやはり一カ所侵入された後が見つかりました。それでも、全体的に見ても以前より荒らされた形跡が無く、被害は少なかったように思います。冬支度は一段落したということでしょうか。ですが、獣害除け用のオオカミ尿を使った田んぼは荒らされていたようです。赤目のイノシシはオオカミをも恐れない強者です。
ところどころもみじが紅くなってきた津城跡。
そういえば今度の大河ドラマの舞台はこの辺りだとか。写真は城主の藤堂高虎公。
雲一つない青空で、とても気持ちのいい日。
ちょっと遅いような気もしますが、山々も色づき始めてきました。
恒例のトタン塀の見回り。
険しいところも隅々までチェックして行きます。以外としっかりしていました。
原木椎茸の実習エリアでは、立派なナメコが沢山!
これよりももっと大きいのがありましたが、滑りが無く、美味しくないとのこと。
変わってこちらは川口さんによる小麦の種降ろし実演。
蒔いてから草を刈るという手順です。
麦を蒔く量としては100平方メートルあたりで8合(約1.2kg)だそう。
この後、皆で草刈り。冬草の茎を残さないように、割と根元から刈ります。
種を蒔いた後も気にせずどんどん刈ります。
終いに枯れ草を被せて完了。通常の手順と少し異なりますが、
この方法だと土と麦がうまく馴染むんだとか。
さて、自分の畑に行ってみると、先月蒔いた小麦が思ったより発芽していませんでした。考えてみたら麦は好光性で、ここは陽当たりが極めて悪い場所。夏場はまだしも、冬場は殆ど陽が当たりません。ここで麦を育てるのは間違っているかも、と思ったらチラチラと発芽を発見しました。麦って逞しいと関心しつつ、今後様子を見守りたいと思います。
手前の3畝が小麦を蒔いた所。落ち葉が沢山載っていてよく分からない状態。
でもイノシシには荒らされた形跡もなく、形はきれいでした。
発芽した小麦。確かにこの場所は僅かですが陽が当たっています。
川のすぐ側なので、いつも湿っている土の状態はいいのですが…。
追加で蒔こうと思った小麦を袋に入れていたら、
離れた隙にカラスか何かにビリビリに破かれました。
バラまかれた小麦を拾うのに一苦労。
人参はまだまだ小さい様子。葉もそれほど大きくありません。
確か先月エンドウ豆を蒔いたはずなのに…と思ったら、
一カ所だけ芽が出ていました。うまく育っていません。
陽当たりの影響でしょうか。
そんなこんなで日が暮れて、ガッカリしながらもいつもの山荘へ。本日は年末なのか、いつもと違う日程(通常の学びは第2土日)なのか、参加者は少なめでした。本日の夕食は重煮の筑前煮、キノコご飯、先ほどのナメコが入ったお味噌汁を美味しくいただきました。その後恒例の夜の学びへ。テーマは「人類の明日を悟る」について、我々はどこに生かされているのか、いかなる生物なのかを皆さんで一緒に考え、さらなる深い学びとなりました。
本日の夕食。筑前煮も本格的なマクロビ料理です。殆どの食材が赤目産。
山荘に隣接している田んぼ。一面霜が降りています。すごく寒いです!
朝食の写真を初めて撮ったかも。いつもパンと決まってます。
サツマイモあんが非常に美味しい!
ところ変わって赤目塾です。先月同様の脱穀機、唐箕が登場し、小麦の脱穀へ。実際に脱穀機や唐箕の操作を体験し、初めて来た参加者も楽しそうに体験していました。また昨日同様の小麦蒔きの実演が終わり(写真は割愛します)、待望の野菜の学びへ。蒔き時はギリギリではありますが、エンドウ豆と空豆を種降ろし。また、イチゴを移植。イチゴは塾始まって以来、一度もちゃんと出来たことがないそうで、なんとか実らせたいとのこと。うまく育つといいですね。
先月降ろした小麦。ここは陽当たりも良く、
スクスクと育っておりました。羨ましい…。
足踏み脱穀機と唐箕。こちらも先月同様です。
こちらは玉葱の定植後の手入れ。米糠と油かすを全体的に蒔いて、生育を促します。
元気に育っている大根。品種は不明。結構、太いです!
人参の間引き。大体、5、6cm間隔になるように間引いておりました。
来年2月頃収穫期でしょうか。
エンドウ豆の種降ろし。点蒔きで一カ所に5粒程蒔いていきます。
サニーレタスの移植。実はこの畝をイノシシが荒らして行った模様。
デコボコした表面を修復もしました。
先月降ろしたゴーヤ後のエンドウ豆も発芽してます。なんとも可愛らしいです。
これが噂のイチゴ。定植期は12月上旬までが適期。
来年の春までにしっかりと育ってくれるよう、祈りながらの定植です。
イチゴは曲がっている背の茎に実がなるので、
その部分を畝の溝側に向けて植えていくとのこと。
イチゴ僕も大好きです。楽しみですね。この後、また自分の畑に行って、来年はしばらく来れないので、畝の整地、草刈りなどを行いました。何か蒔きたいと思いましたが、如何せん蒔き時の種が存在せず、あきらめることに。ところで、いままでフキだと思っていた葉を残しておいたんですが、整地のついでに葉を刈り取り、葉茎だけ収穫しようと思っていたら、よく見たら牛蒡でした!そうとは知らずに葉を切ってしまい、収穫しようと思って抜こうとしたら折れる始末…。悲しい結果となりました。そうこうしているうちに辺りは急速に暗闇に。急いで片付けて塾を後にしました。

今年5月から月一の通いでしたが、随分と色々なことを学ばせていただきました。川口さんはおろか、塾生の方々からも様々な情報を教えていただきましたし、自分が今後、どう「農ある暮らし」を実践して行けば良いか、少しずつ見えて来たような気がします。感謝でいっぱいです。来年も実りある学びになるよう、頑張って足を運びたいと思います。それでは皆様、良いお年を!

タカシ
 

2010年11月30日火曜日

お越しいただきありがとうございました!

日曜日は、当菜園の収穫祭にお越しいただきありがとうございました。

日中は上着いらずの暖かい日和となり、
落花生やサツマイモの収穫体験
餅つき
尺八と三味線のライブ
炭焼き
など、
いらしていただいた多くの方と楽しく過ごすことができました。
また自由大学の卒業生も多くいらしていただきました。
畑のことや自然農や種などのことなどを話すことができ、
とても刺激になりました。ありがとうございます。


自家採取した種を購入していただいた皆様。

来年の春に、ぜひぜひ、種おろしをして
オクラや小豆やパクチーを育ててください。
(そばは秋に蒔いてくださいね)
うまく育って収穫できたら、いくつかの実を完熟させ
種取りをしてみてください。
そしてその種を、毎年蒔いて、毎年種をとって、
という形でつないでいくと楽しいです。


そして尺八と三味線のライブ!
やっぱりナマの音は素敵でした。
おなかの奥に響く音に魅了され、最後にはみんな踊り出してましたね。

写真がとっても小さくてすみません。
(もっといい写真を見つけます)


2010年11月22日月曜日

秋の収穫祭&感謝祭 ご挨拶

皆様、秋も深まり肌寒さを感じる今日この頃ですが、いかがお過ごしでしょうか。
  私達の追い求める自然農の実践活動は、今年2年目を迎え、無農薬、無化学肥料にこだわり、自然な環境で作物の生育に邁進して多くのことを学ぶことができました。
 その一つは、肥料とか、農薬とか言う前に自然と対話する姿勢がもっとも大切だということです。作物は、決してひ弱ではありませんでした。この酷暑の中でも、人参、サトイモ、さつま芋、オクラ、枝豆、落花生、にんにく等など、一度も肥料や水遣りをすることがなくとも、じっと我慢して、今、元気に育った姿を見せてくれています。大地を耕し、肥料をやり、水をやり、虫を退治し、草を刈って作物を育てることが、とても大切なことだと思っていたことが、全て不要なことであったことが、はっきりと分かりました。
  そして、そのような作物の育つ大地は、我々、人間にも生きるエネルギーを与えてくれていたことが分かるようになりました。多くの仲間達と畑作業をし、収穫し、それらを共に頂くことで、普段見せる事のなかった心の内も開かれ、人の輪が自然に生まれ、協力し合うようになりました。
  このような自然農の実践生活の喜びを与えてくれた大地に感謝し、皆様と収穫の喜びを共にしたく、ここに、収穫祭&感謝祭を催します。皆様の当園へのお越しを心よりお待ち申しております。 

せたがや自然農実践倶楽部
 会長 井 山 俊 司
 

2010年11月21日日曜日

【再掲】収穫祭のお知らせ

※ライブの出演者紹介をUpしました。
※スケジュール、確定しました。 

ゆっくりと育った畑の恵みをいただきます!!

秋の収穫祭&感謝祭

2010.11.28(日)


この夏の猛暑にもめげず、体は小さいけれどもたくましく育った二代目の黒大豆、
落花生、さつま芋、人参などなど、陰日向で私達を支えてくださった人と自然に感謝
を込めて、収穫・感謝祭を行います!
ご家族、ご友人をお誘い合わせの上、是非お集まりください!


11:00  開会
11:15  収穫体験
12:00  昼食会(餅つき、バーべキュー)
14:00  神永大輔スペシャルライブ (神永大輔/尺八、寂空/三味線)
15:00  閉会
大人1500 yen
子供700 yen
( 食事・ワンドリンク 付)
*差し入れ歓迎!

♧自然栽培の種・苗販売いたします!





スペシャルライブの出演者紹介

神永大輔(尺八)
福島県いわき市出身。
都山流尺八准師範検定試験、師範検定試験ともに首席登第。
「耀山」(ようざん)の名を授かる。
第54期NHK邦楽技能者育成会合格。
EYS音楽教室西新宿校尺八コース講師。
伝統邦楽の演奏にとどまらず、世界中のあらゆる音楽、表現とコラボレーションしている尺八奏者。
ヘヴィロックバンド・HeavensDustのメンバーとしてアメリカなどで活躍するほか、UnknownRooftops、黒鴉組-Crow×Class-、acid bloom、和田多聞、若狭さち、KIRIE、本当はいい人など、多数のアーティストと関わっている。都内にて尺八教室を開講中。

寂空(三味線)
静岡生まれの湘南育ち。
ロックバンドを経て、津軽三味線の道へ足を踏み入れる。
和楽器の伝統、文化を踏まえつつ、ジャンルにとらわれない独自のスタイルで、全国各地で精力的に活動。
バンドの経験を生かしたRockを感じさせる楽曲やパフォーマンスにも定評があり、聴くもの観るものを魅了する。また、さまざまな楽器・アーティストとコラボレーションやサポートなどを通じて、独自の音楽性を広く展開している。 


※mixiでも同じ内容のイベント告知をしております。

ゆっこ 
 

2010年11月19日金曜日

赤目自然農塾 Part7

みなさんこんにちは!めっきり寒くなってきましたね。農業に従事するようになってから、季節感には前よりも敏感に感じるようになりましたが、こんなに突然の気温差は稀のように思います。体がどうにかなっちゃいそうですね。そういう私も出発直前に激しい頭痛に襲われ、今回辞退しようかとも思いましたが、市販の頭痛薬を飲んだら一発で治りました。以外と捨てたもんじゃないですね。みなさん、風邪など引かぬようお気をつけ下さい。

夜行バスから降りたとたんに寒い!何だこの寒さは?西の方が暖かいかと思っていたら、それは大きな間違いでした。身震いが収まったのは電車に乗って漸く経ってから。今回の共同作業は仮設テントの組み立てと、先月に引き続きトタン塀の点検と修復。またイノシシ?と思いましたが、もう慣れました。イノシシもこの敷地に美味しいごちそうがあるのを知っていますので、無理もありません。その気持ちは分かります。向こうも必死ですから、トタンぐらい平気でぶち破ります。事実、いくつか侵入した痕跡が見つかりました。塾生も落胆し、笑いしか出てきません。そんな塾生から、不思議と野菜には手を出していないとの情報を得ましたが、期待するとショックが大きいのでサラッと聞き流していました。
天気は曇り模様。紅葉は若干色づき始めており、
これからといったところでしょうか。
田んぼも所々で草刈りが行われていました。
共同作業のテントの組み立て。先月、川口さんの畑に持って行った為、
バラバラになったテントを皆さんで組み立てました。
大人数でやるとあっという間に組み上がります。
先月、学びの時間に川口さんが実演していただいた稲架かけ。
見事にイノシシに食い荒らされています。
黄色い糸で鳥除けを施してありますが、鳥も驚いたんじゃないでしょうか。
今回はこの稲を使って、脱穀の実習を行う予定でした
もう一つの稲架かけ。こちらは比較的荒らされてないですが、
よく見ると食べられています。写真左奥の塾生の稲架かけもひどい事になってました。
皆さんガッカリしておられました。
お借りしている畑へ。
こんな状態だと荒らされているのかいないのかよく分かりません。
けど、先月、先々月蒔いた葉もの類はどこにも見当たりません。
フダンソウを蒔いたはずの畝。
よく見ると長靴のような物でドカドカ踏み荒らしたような跡が。
どこが畝なのか良く分かりませんでした。
そんな中、フダンソウらしきものを発見!
散々蒔いてこの1株のみ生き残っていました。
これだけ食べ忘れたのでしょう。新芽は大好物のようです。
なんとか大根は無事でした。このぐらいに大きくなると食べないのでしょうか?
それか本当に野菜にはそんなに興味が無いのか?
この大根はカブのように丸い大根で、おそらく聖護院大根ではないかと思うのですが、
それにしては小さいかも。でも美味!
人参も無事。こちらは特に問題なく、すくすくと育っているようです。
実はまだまだという感じでしたが。
今回一番うれしかったのは、このニラの種取りでした。
先月咲いた花たちは見事に種へと育ちました。
種は大事に採種して、来年の種蒔きに備えたいと思います。
また、このニラも美味!
話を聞いてみると、どうやらお米中心に狙って食べている様子で、殆どの塾生が被害に遭っていました。自分もめげずに取り敢えず整地しようと作業をしていると、気がついたら17時を回り、辺りは急速に暗闇へと突入しました。夏の感覚で作業するとえらい目に合います。特にここは山の中で、電気も無く、通路もデコボコしており危険なので早急に下山へ。今回はホテルだったので、山荘の学びは参加出来ませんでした。残念。

翌日も寒さで目が覚めました。外を見ると路面が濡れており、早朝に雨が降った様子。そのせいか一段と寒さが増したかと思ったら、宿の女将が今朝はいくらか暖かいと言っておりました。三重ってこんなに寒いとは…。
いざ塾に着いて、脱穀の学びはどうするのかと思ったら、スタッフの方が自分の田んぼの稲を持参しており、それを使って予定通り行うとのこと。いつもよりも多い見学者が見守る中、着々と脱穀の用意が進みます。
これは以前何かで見た事のある足踏み脱穀機。
赤目塾では8台ほど所有しており、
修理、改良を加えながら現役で使用しているとのこと。
手前は小麦の脱穀でおなじみの唐箕登場。
ホント優れものですよね、この道具。
奥の脱穀機には白い布を覆って、籾が飛び散らないよう工夫がなされています。
いよいよ脱穀スタート。二人掛かりでテンポよく踏んで行きます。
針金を曲げたものが沢山付いた円柱状のものを回して、稲茎から籾をはずして行きます。
踏み方を間違えると、この円柱が逆回転し、
その時慌てて止めようとして手を入れる事故が多いそうです。
脱穀した籾にはワラも沢山混じっているので、
大きなふるいを使って「もみどおし」なる作業を行います。
こうして籾と小さい藁くずだけにします。
最後に唐箕の出番。ここで小さい藁くずを飛ばし、籾のみにします。
この唐箕、もちろん稲、麦だけでなく、大豆などの豆類にも活用出来ます。
穂首が切れてうまく脱穀出来なかったものは、
こうして木槌で叩いて脱穀する方法もあります。
こちらは大変そうですが…。
脱穀機がうまく使えないとこの作業をすることになるそうです。
こちらが唐箕後の籾。きれいにワラが取り除かれています。
この段階で、来年用の種籾を選別して保管しておきます。
この後、籾摺り機にかけて玄米にします。
変わって、ここはお米を作った後の田んぼに麦蒔き。
草を根から刈るようにした後に、満遍なく降ろしていきます。
この後、枯れ草を被せてるのですが、割と厚めに被せてました。
理由は鳥対策だそうです。
お次は玉葱の定植。先に畝全体の草を刈った後に、
草を被せて株間15cm間隔に植えていきます。このやり方は結構便利ですね。
お米の脱穀の過程は、以前の小麦の脱穀とほぼ同様でした。ただ、この後がお米の場合だと籾摺りしないといけないので、そこが小麦と違って面倒かもしれません。ところで学びの時間も気がついたら3時間にもなり、皆さんお腹が空いたので昼食に。いつもの畑野菜の学びは午後から行われることになりました。
変わって畑に移動。これはおそらく万願寺とうがらし。
当菜園でも育成中ですが、この大きさの差にショックを受けました。
ブロッコリーも小さいながらも順調に育成しておりました。
青虫が葉に付いて食害しておりましたが、川口さんは青虫を潰してました!
虫を敵としない自然農ですが、
自分の生きる糧を守る為の殺生とのことでした。…なるほど。
こちらは大納言小豆。見事にイノシシに踏み荒らされています。
豆も大好きのようです。いくつか残っている莢を取って2〜3日乾燥させます。
実習用に購入したキャベツの苗。30cm程の間隔で苗を植えていきます。
大きくなったときのことを想定しての間隔です。
9月に蒔いた玉葱の苗がこんなに大きく!当菜園のと比べると段違いです。
ただ、どんなに小さくても、この時期に移植をしなければいけないとのことでした。
ニガウリを育てたときに拵えた支柱をそのまま利用した、エンドウ豆の種降ろし。
こうして手間を省く知恵はとても勉強になります。
エンドウ豆もつるありの方が沢山実をつけるとのこと。
1カ所に5粒も降ろしてました。
最後に、塾に向かう途中の畑で、大豆の稲架かけを何度か見かけたことを川口さんに聞くと、大豆以外にも小豆などの豆類や芋やソバなどの穀類も有効だとか。早速、当菜園でも試してみたいと思います。

今回、ちょっと気になったのが、虫を殺すということ。私も自然農に関わってまだ間もないのですが、いつの間にか虫を殺すのに抵抗を感じていました。先月の自然農のシンポジウムでも、クマやイノシシを殺せるか?という質問があり、既に10年以上実践されている方々は「相手が子供や家族を守る為に命をかけるのと同様に、自分も大切な家族を守る為に、その糧であるものを確保するために命をかけて守る」といって「殺す」とおっしゃっておりました。

自然農の本を読んでみると、確かにこの自然界、生命界は殺し殺されての関係であり、我々人間もその宿命から逃れられないと説いています。ただその中でも人間は貪る性があり、必要以上に多くの生命を損ねるとも説いています。その意見には賛成です。しかしながら、自然農を営む上で、食害する動物達との共生する方法は皆無なのか?作物を食害しないように草を刈りすぎない、といった知恵の絞り方は出来ないのだろうか?

クマが居住区に出没するようになったのも人間が長い間里山の環境を破壊してきたのが原因とも言われています。現在ではその里山の再生について様々なところで見直されてきています。そのような解決方法は見い出せないのだろうか?こんなことを言っているのはキレイ事にすぎないのだろうか?などと、深く考えてしまった今回の学びでした。
お借りした畑に、試しに小麦を蒔いてみました。またメチャクチャにされるかもしれませんが、めげずに頑張りたいと思います。

タカシ