2011年4月26日火曜日

穏やかな日

日曜日は引き続き種まき。

久しぶりのまめさん、しげくんが来て、畑はにぎやかでした。
お昼はあんかけの茶そば、野菜の煮物、おはぎ、などなど。おいしく頂きました。
畑の野菜は順調に育っています。
前日の土曜日に雨が降ったので、土がしっとりとして発芽どき。
いろんな野菜が芽吹き育っています。
のらぼうな。
冬の間に葉っぱを鳩に食べつくされましたが、また元気に伸びてきました。
パクチーは花が咲きそうです。種取りができそう。
2年越しのよっちゃんにんじんはついに、つぼみがたくさん出ました。
こちらも予定通り種取りできそうです。
ねぎもこぞって葱坊主に。ただまだこのねぎは柔らかくて十分に食べられます。
これははろさんのスナップ豌豆。
伸びてきたつるを、このわらに絡ませようという魂胆。うまくいくかな。
朝と夕方に見学の方がいらしてくださったり、
世田谷区のせたがやエコアップ探検隊の隊員の皆様が見学に来てくださったりして、
楽しくにぎやかな一日となりました。

来てくださった方々、ありがとうございます。


※写真のピントが今ひとつあっていなくてすみませんっっ

2011年4月19日火曜日

苗代への稲の種おろし

昨日の日曜日、風も強くなく、ちょうどよい気温の中、稲の種おろしをしました。

先週、赤目塾での手順をそのまま、たかどんの指導の下、
まずは苗代つくり。
かまぼこ上の畝を平らにすべく、鍬で土をはがしていきます。
はがした土は、一部をポット苗用として、一部を他の畝への追加の土にしました。

土を丁寧にはがし、鍬で平らにして、有機物をできるだけ取り除きます。

次に種籾を水に入れ、沈んだもみだけを種おろし用に使います。
これで種籾はだいたい6-7割くらいに減ってしまいます。

今回の種籾は、赤目産の赤米、安曇野産の普通米と赤米、3種類です。
どのような苗になるのか、とても楽しみです。

次に苗代を3区画にわけ、3種類の種籾を丁寧にまきます。
きんさんファミリーの娘さんが大活躍。丁寧にまいてくれました。
重なった種籾を並べなおして、これを3回。
その後、ふるいを使って土をかぶせます。
ここでもきんさんの娘さんと息子さんが、全身を使ってふりふりしてくれました。
細かい土がかぶさって種籾も気持ちよさそう。
乾いた草をかぶせ、その上から青い草をのせ、鍬で押して土と種と草をなじませます。

鳥よけの笹をおき、ひもを周囲に張りめぐらせて完成。

天気しだいですが、だいたい2週間ほどで発芽するそうです。
どうか鳥がきませんように。
どうか元気に育ちますように。
ポット苗もいくつかつくりました。

スイカ、ナス、ズッキーニ、メロンなど。

名札をきんさんの娘さんに書いてもらいました。
とってもかわいい字です。
皆こんな頃があったのかなあ。
本当に? 
 

2011年4月14日木曜日

赤目自然農塾 Part10

みなさん、こんにちは。まずは「関東東北大震災」にて被災された方々、関係者の方々には心からお見舞い申し上げます。私も地震発生時は東京の畑におりまして、ちょうど先月の塾の学びに出かける数時間前でした。ここ東京でも様々な交通機関が麻痺し、また家族や友人、知人等の安否確認など、先月の塾の学びは断念せざるを得ませんでした。レポート出来なかった事、お詫び申し上げます。

さて、徐々に落ち着きを取り戻しつつあるここ東京でも、未だ余震は続いておりますが、西方面への高速バスはすっかり復旧していたので、特に問題なく赤目に到着しました。行こうと思っていて行けなかったりすると、着いたと同時に、妙な安堵感や懐かしさを覚えます。天気は小雨で割と寒いですが、心の中は晴れ晴れでした。

2月に降り積もっていた雪は跡形も無く、所々のサクラも満開で、ここ赤目にも春が訪れてます。今回はいよいよお米作りスタートです。去年、初めて参加したときは既に苗代から芽が出ている時期でしたので、実演されるのを楽しみにしていました。当菜園でも今年は米を作る予定なので、一連の流れを是非学んでいきたいと思います。
あいにくの雨模様。彼方の山々にまで雨雲が差し掛かり、
何とも言えない情景です。サクラもしっとりと咲いてます。
通り道のいつもの田んぼにも、草が生え始めてきました。
田植えの時期まで静かに待ち構えている、といった感じ。
今回の共同作業は、小屋や休憩所の周りの掃除。
小雨が降りしきる中、手際よく皆さんできれいにしていきます。
放射能の事を気にされてか、雨が止まないので川口さんの提案で、
自然農に関しての質問意見交換が行われました。
しばらくしたら雨も止んだので、駐車場にまく石を川から運ぶ作業。
女性も含め、重たい石を沢山運びました。
それにしても皆さん、よく働きます。結構な重労働ですが、皆で助け合ってやるとまた楽しい!いい汗をかいたところで、いつものの銭湯へ。毎回山荘に向かう前に行きますが、いつもこのお風呂が大好きです。サッパリ感この上ない。しかも先風呂の後の食事って異様に美味しいですしね。山荘ではすでにいいにおいが漂い、おいしい野菜料理が待ってました。

食後は恒例の夜の学びへ。いつも農を通じて、人はどうあるべきか、生きるべきかを大まかなテーマとして話し合われてきましたが、今回は東北の大震災と原発事故について、またその復興の仕方について、意見し合いました。中には被災地の福島から来られた方の意見も伺え、自然界において元々存在しない原子力発電、または太陽光や風力、波力、地熱などの自然エネルギーによって発電した電気を消費するという生活様式をもう一度見直し、これからの自然と人との正しい関係性について、現実を受け止め、学び、考え、そして自身で判断するチャンスだという結論に至りました。今まで参加した中で、さらにより深い学びとなったように思います。
本日の夕食。フキの炊き込みご飯や、ひじきの天ぷら、菜の花のおひたし、
もちろん無添加のたくあんなど、どれも優しい味。
大変美味しくいただきました!
そして一夜明け、こちらが朝食。いつもの天然酵母のパンに、
キノコと春キャベツのごま油炒めなど。
なかでも豆腐を使ったクリームをパンに塗って食べると、これがまたうまい!
明けて赤目塾に到着。いよいよ苗代作りの学びです。また、野菜の方もどんな手入れや種を降ろすのか、とても楽しみです。因みに先月は玉葱の手入れ、エンドウ豆の支柱作り、ジャガイモの植え方でした。それにしても、本日は天気も良く暖かいせいもあってか、参加して初めての大人数のギャラリーが。これだけ人数が多いと、川口さんの近くに行くのも大変です。ここは一つ、気合いを入れて学びに挑みたいと思います!
苗代予定地の田んぼ。昨年の小麦が育っています。
ただ、例年に比べるとやや生育が遅いとのこと。
いつにも増してギャラリーが多い!
どんなに多くても、一つ一つの質問に丁寧にお答え下さる川口さん。
まずは種籾の選別。水に入れて沈んだ籾のみを使用します。
ちなみに今回は赤米の芒(のぎ)有りのものを使用。
去年、イノシシにお米を殆ど食害されたので、赤米で早めの収穫と、
芒は麦みたいに針状の物が籾に付いているので、
食べるのを嫌がる、といった理由からです。
ここでは苗代の大きさは勉強のため大体の広さに。
通常は1反につき1.2m×20mほどあれば十分だそうです。
まずは全体の草を刈り、夏草の種も取り除くように表土を3〜5cmほど削ります。
種籾を蒔いたときに凹凸が無いよう、均一にする為に平鍬の裏を使って鎮圧します。
苗代の全体に種が行くように、軽く握って降ろしていきます。
この後、皆さんで種が重なり合っているところを手でつまんで置き直しの作業に。
次に覆土する土をスコップで掘り出します。
深く掘り出すことにより、草の種が含まれていない部分の土が得られ、
そこの箇所を使用します。
皆で覆土。なるべく団子状に土がならないように、
手の平で崩しながら、摺り合わせて均一に覆土していきます。
仕上げに先程刈った草をのせていきます。因みにこれは小麦です。
また、昨年の稲ワラも用意。これも全体的に蒔いていきます。
こうすることにより、乾燥などを防ぎ、鳥からも籾を守ります。
さらに全体的に再度鎮圧。これにより幾分かの土の乾燥を防いでくれます。
ちょっと土が乾燥気味だったり、早く発芽させたい場合などは、
1回のみ多めに水を加えます。この時、ジョウロなどよりもお椀などを使って、
サラッと水やりした方が効果的だそう。
最後に笹竹を斜めに敷いていき、
苗代の四隅に枝を立ててリングロープ的に鳥除け紐を張っていき、完成です。
変わって野菜畑に。里芋の植え付けです。
株間40〜50cm程で、芋の大きさにもよりますが、大体4.5cmの深さで植えていきます。
この畝半分にサニーレタスの種降ろし。
バラ蒔きという方法で、草を刈ってから全体的に種を降ろし、
さらに草を刈って種を落ち着かせ、草をかぶせた後に鍬で鎮圧します。
こちらはゴボウの種降ろし。鍬の幅の分、3cm程表土を削り、
鎮圧したあと種を降ろします。次に覆土ですが、
基本的に覆土用の土は草の種が混じっていない中の方の土を使います。
再度鎮圧後、草をかぶせて終了です。
こちらは菊菜。これも作業手順はゴボウと同様です。より丁寧に行っています。
こちらはイチゴ。花も咲いてきて、過去になかなか育たなかったのに比べて、順調だそうです。
こちらはエンドウ豆。色々ある方法の中でワラを使っての支柱です!
さらに伸びてきたらもう一段、さらにもう一段と足していくといった具合。
竹や枝を立てるよりも丈夫そうです。
昼食の後、久々のお借りしている畑へ。
こんな状態の陽当たりですが、小麦は育っているようです。
穂が出るまではほど遠いで様子ですが。
何箇所かに出来ていたゴボウ。
最初からあったもので、おそらく大浦系でしょうか。全て収穫しました。
これは残っていた大根と人参。また、ニラは苗として全て収穫しました。
ダメかと思っていたエンドウ豆もスクスクと育っておりました!
今回学んだ苗代作りにより、漸く米作りの終始を学び終えました。この経験を生かして、せた農では陸稲として実践したいと思います。水稲と違って、陸稲は草刈りなどの手間が掛かるので、心して取り組みたいと思います。

ところで急ではありますが、今回の学びで約1年となりますので、赤目レポートは一区切りをつけさせていただきます。今までご覧いただいた方々、本当に有り難うございました。1年学んだ感想としては、お米や様々な野菜の作り方を通じて、その生命の営みに添い、従うことにより、自分は生きているというよりは生かされている存在なんだと、とつくづく感じさせられました。これは慣行、有機農業では得難い、不思議な感覚です。数々の夜の学びでも自然界、生命界において、共生しつつ、失敗と成功を積み重ね、人はどのように生かされている中で歩んでいけば良いのかを、以前よりも深く考えるキッカケを与えていただきました。今ではもう一つ里帰りする場所が増えたみたいに、この赤目の場所や塾生の方々が好きになりました。色々と親切丁寧に接していただいた川口さんを始め、赤目塾スタッフの方々、塾生の方々、ならびに関係者の方々に深くお礼を申し上げます。本当に有り難うございました!

1年とは言ってもまだまだ勉強不足。またいつか、フラッと行きたいと思います。その時は再びレポートしますのでお楽しみに!
それでは皆さん、ごきげんよう!

タカシ
 

2011年4月11日月曜日

引き続きの種まき

4/10 よく晴れた日

引き続き、鎌田の畑に種をまきました。

各自の担当の畝に種をまいたり、
まるさんはスイカの種をポットにまいたり、
ハーブの種もまきました。
将来、摘み放題のハーブ園を作ろうと計画中です。

途中からアーチさんもいらっしゃって、
試作中の納豆をお持ち頂き、皆で試食しました。

ランチはいつものとおり!豪華です。
黒大豆と大豆の納豆、
右のほうに枝のようにも見えるのはふだんそうの根っこ。素揚げにしました。

たんぱく質の焦げは内臓にたまってしまうそうですが、
炭水化物の焦げは炭になり、炭は余分なもの吸着しながら体の外に排出されるそうです。
竹炭入りのパスタなど、竹炭はよく食されていますが、それと同じ原理。
喜んでいただきました。

ランチでは、原発や放射性物質、高円寺でのデモの話など、
やはり原発がらみの話で持ちきりでした。
こうやって情報交換することにより、
自分が無知なことによる無意識の怯え・恐れから、多少なりとも開放される気がします。
怯える気持ちの理由を知ることが、次への行動につながると思います。

しかし自然は待ってくれません。

来週もどんどん種をまき、初夏の収穫に向けて準備していきたいです。
 

2011年4月8日金曜日

『いのちの種』

私は、足掛け30年の坐禅の実践者ですが、今回の震災ほど応えたことはありませんでした。普段の生活の中では、頭の中は空っぽ、良く言えば瞑想状態。直観で閃き、そのまま行動するタイプの人間で平穏な生活を享受してきました。 

それが、あの大津波に何もかもが飲み込まれる映像とその後に残された瓦礫の跡を見せ付けられ、それが頭から離れなくなったのです。それに、福島の原子力発電所の爆発事故が追い討ちを掛けました。 

首が廻らなくなり、肩が硬直し、腰を曲げられなくなり、食欲がなくなり、寝られなくなるという嘗て経験したことのない体験をしました。どうしようもなく打ちひしがれた自分を体験したのでした。これが、2週間以上続きました。 

今、振り返ると、あれはショックでカラダの血の巡りが止まってしまったのだろうと思います。今でも少し首の廻りに後遺症が残っていますが。実際に震災に会われた方々は如何ばかりかとお察しします。

立ち直るきっかけは、1歳半になる孫の無邪気な笑顔を見た時からです。 
天真爛漫とはこのことを言うのだなと思いました。苦虫を潰したような爺さんの顔を見ても微笑むのです。両手を上げて抱っこしてと駆け寄って来ます。思わず、あっはっはっは!そうかそうかと抱き上げて、赤ちゃん言葉で、フムフム、ヨカヨカ、ホガホガと言って、ほっぺとほっぺを触れ合ってじゃれ合っていました。

これだけで、肩の力が抜け、それを見ていた周りの家族の顔顔に微笑みが浮かんでいました。一瞬にして天国が生れたのです。心の空白に、『いのちの種』が芽生えた瞬間でもありました。 

そして、この言葉、「本来無一物」が脳裏に浮かびました。 
中国禅宗の六祖慧能(えのう)の言葉です。 

本来無一物とは、人間、生まれながらに自分のものというものなど何もない。罪も汚れもない、他人と自分という差別もない。それでいて、全てが自ら備わっているのだよという意味です。

現実には、何故私だけがこんな目に会うのだろうかとか、誰かが誰かを恨んだり憎んだり、不足を言って満たされなければ更に不満が募る世界です。それが、小さなことで満たされている自分にふと気がつくときがあるのですね、そして、人も自分も同じなのだということに。

今回の東日本大震災、これ以上の苦難はないでしょう。どうしたらいいか分らない状態です。それでも、日本国中、いや、世界中から応援の手が、誰も助けてくれと言われる前から集まっています。救援隊が駆けつけ、食事が運ばれ、暖を取るための機材が運ばれ、避難所が営まれています。 

何故でしょうか?黙って見ていられないのです。善意だとか慈悲の心だとか、そんなのでなく、体が自然に動いてしまうのですね。 

「本来無一物」、こうした行動が何もないところから生れるのです。心配は要らないのです。人間、お互いに助け合うようになっているのだから。自分の為とか、人の為とか、他人に良く思われようだとか思ってやっている訳ではない。それが本来の人間の姿。今、この大震災を前に、日本人全体がこの事を学んでいるのだと思います。そして、その一部始終を世界中の人々が見ているのです。 

21世紀、人を押しのけ自分だけ良ければいいという競争社会、あれも欲しいこれも欲しいという物欲の世界から、生きるのには最小限のものがあればいい、余分な欲に苦しまない、多くの人々と共に幸せを感じる世の中になるのではないだろうか。小鳥も虫も草花も、明日の食べ物に悩んだりはしないのだから。 

無邪気な何も求めない「微笑」。これが、全ての救済の『いのちの種』になる事を確信しています。普段のままでいい、何も頑張らないでいい、今出来る事、それだけでいい。 


4月8日は、ブッタの聖誕祭。別名、お花祭りとも言う。 
今年の桜は、かなり遅れての開花ですが、今週あたり満開となるのではないでしょうか。パッと咲いて潔く散る姿に、日本人は何故か惹かれるのですね。やっと、元に戻ったゴンジも桜の花に癒されています。 


ゴンジ
 

2011年4月6日水曜日

2011年度会員募集中!

2011年度の会員を募集しています。

仲間と一緒に、土に触れ、野菜を育て、自然を見守りましょう。

毎週日曜日が共同作業日です。
ご都合に合わせてぜひ見学に来てください。

見学の場合は、事前にご連絡くださると助かります。

見学の申込みやお問い合わせは、こちらからお願いします。
せたがや自然農実践倶楽部お問い合わせフォーム
 

2011年4月5日火曜日

種おろし

日曜日はとても気温が低く風が強く、寒い日でしたが、
そんな中で、新しく参加していただいた3名を迎えて、種まきを行いました。

まずは畝たて。
たかどんの指導の下、1年たってあいまいになった畝の境を掘りなおします。
粘土質の部分があり硬かったけれど、がんばって掘ることで、体が暖かくなりました。

キレイに掘れました。
そして別の畝に、大根、人参、小松菜を2種類、まきました。
すべて3列の筋蒔きで、土が比較的乾いていたので、人参だけ水をまきました。

種まき用の溝を掘り、邪魔になる草を刈り、種をおろして、土をかぶせ、土と種を密着させるよう土を押さえます。
その後は、お楽しみのランチ。

おにぎり、具沢山のお味噌汁、大根のお漬物、大根と切干大根の蒸し煮ゆず酢和え、おけいさん特製おはぎ、などなど。
おいしくいただきました。
(写真撮り忘れました)

自然農についての質問などが飛び交い、充実したランチとなりました。

初めてご参加いただいた皆様、ぜひまた来てくださいね。
お待ちしております。