2010年8月15日日曜日

赤目自然農塾 Part4

みなさん、こんにちは!一時若干涼しくなりましたが、また暑さがぶり返して来た東京地方。各地で36度超えが続いております。夕立もあまり降らず当農園でもここ最近、水不足に悩んでおります。先日行ってきました赤目塾も同様だそうで、例年、雨が少ないそうです。でも、作物はスクスクと育っているという羨ましい環境。水もそんなに与えないそうで、この差はやはり土でしょうか…。

今回は塾が開校して20周年目なので、その記念としての小屋作りを皆さんで行いました。この小屋作り、私がここへ初めて訪れたときから既に制作は始まっていて、その時は土台と柱を作っている段階でしたが、材の皮をカンナで削ったり、ノミでダボを作ったりなどを経て、いよいよ棟立てです。実はいままでこの小屋作りにあまり参加出来なかったんですが、今回こそはと思い、参加させていただきました。
本日も天気に恵まれました。意外と暑いかと思ったらそうでもありませんでした。
川の水がとっても涼しげで、釣りをしている人も。
これが小屋の柱。地主さんからいただいた間伐材を使用し、
釘や金具などを一切使わず、組まれています。
お供えも用意しての「地鎮祭」。両手を合わせて、皆さんで建立の無事を祈ります。
柱と柱の間に板を挿入。屋根の土台を着けてしっかりと強度を保たせます。
ひとまず棟が完成。もちろん、この後続きがありますが、
川口さん曰く、過去にいくつか作った小屋の中で、
一番立派なものが出来たとのことでした。
ほぼ一日がかりで30名近くの男手で棟立て完了。元々、この小屋の建設は、普段から川口さんが提唱されている「衣食住の自立」の一環としてこの学びの場で行われているもの。あるものを利用して少しの技術が身につけば、誰でも作り上げることができるということを学ばせていただきました。

ところで、自分の借りた畑はどうなっているのか?おそらくとてつもない量の草が茂っていることと思い、鎌を持って見に行ったところ、それほどでもありませんでした。先月撒いた大豆もスクスク育っており、取り敢えず順調といったところでしょうか。明日の種下しの為にも、いくらか草を刈ることにしました。
一ヶ月ぶりの畑。かなりの草が茂っていることと思い、
気が滅入ってましたが、それほどでなくちょっと安心。
でも奥の方は先月刈れなかったので、勢い良く茂っています。
先月初めて蒔いた大豆。それほど食害もされず、元気に育っております。
でも全て蒔いたところから芽が出た訳ではありませんでした。
横に生えてた葉っぱにしがみついていた何かの幼虫(昆虫博士、コメント求む!)。
別の形をした幼虫も多数おり、中には大豆の葉にも居着いていました。
本日はあまり農的な指導よりは共同作業が中心で、明日、田んぼや夏野菜の手入れの指導を受けます。夕方、塾を後にして、塾生何人かで温泉に直行。ここは穴場らしくほぼ貸し切り状態で、汗も疲れも落としてきれいさっぱり!

夜行バスの寝不足もあってか、ぐっすり眠った翌日、うっすら曇っていていくらか涼しげでした。ちょっと早く着いたので、いつもと違う行き方で現地へ。途中、道の駅的なお店があり、新鮮な野菜や果物、中にはイノシシの肉なども販売しておりました。

塾ではすでにスタッフの方が学びの準備をされていて、稲と稲の間の草刈りをしていました。川口さんの学びによると、これが最後の手入れだそうで、現在の稲は、全体の約半分の期間を経過しており、ようやく体作りが終わったところ。これ以上の田んぼの侵入や除草は、これからの子孫作りに支障を来すのだそうです。あとは収穫まで水の管理となるそうです。
田んぼに入って最後の草刈り。この時も土に鎌を入れないように、
草の根ごと取らないよう注意しながら刈っていきます。
さすが皆さん、手際が良いです。その後は草が生えても、
そこで生命活動をする植物や小動物を見守っていくことになります。
こちらは「けらばなし」という畦塗りの修復。
見回りしていておけらやモグラの穴を防ぐのに、生えている草を少し削り取って、
再度畦塗りをして補強します。
さらにこの時期に畦に蒔いた大豆「畦豆」の間の草を「けずりだし」で道側にけずり、
道側からまた「けずりこみ」で大豆の根元に草を集めます。
この作業の頻度は1度だけで、これにより大豆が良く育つそうです。
こちらは里芋の手入れ。里芋は種芋の上に芋ができ、
これが地表に出ると下の芋が大きくならないため、土寄せをし、
さらに米糠を蒔いて、生長を補います。
もちろん、この後は草を被せて土の乾燥を防ぎます。
もともと、米糠や油かすを蒔くといった意味合いとしては、直接、作物が吸収してその生長を助ける、といったことではなく、微生物や小動物がそれを食すこと、そしてその亡がらが土に還ることによって、循環されていき、土が豊かになっていく、といった考えによるもの。なので、何か作物を作るときには、その前に米糠を蒔いておくと良いそうです。
次に畑に移動して、各野菜の収穫、手入れの指導。
こちらは人参の種取り。完全に枯れており、もう少ししたら溢れてしまうので、
その手前で刈り取ります。
こちらはゴーヤ。ちっちゃくてかわいい!でも体はしっかりと大人です(笑)。
そしてオクラ。当農園でも育っている「八丈オクラ」とほぼ同じ大きさです。
これも美味しそうです!
こちらの畝では真ん中に人参を条蒔きで種降ろし。
時期的には少し早いですが、今回は学習の為に特別だそうです。
しかも、降ろした後に覆土するのに、鎌の刃の背を使って、
種と土を叩いて土に埋め込むといった技も披露。これは楽チン。
ここではブロッコリーとキャベツの種降ろし。苗床的に蒔いています。
手前の方は先月に既に降ろしており、少しばかり芽が出ていました。
従来の苗床作りとほぼ同じ手順で作業されていましたが、
ここは土が乾燥しているので、水をたっぷり与えています。
これはなんと牛蒡です。こちらももうしばらくしたら種取りが出来るそうですが、
ここまで育つのに2年以上というから驚きです!種類は大浦太牛蒡。
今回、水について質問させていただいたところ、あまりに乾燥しているところには水を蒔くのは問題ないとのこと。むしろ、枯らしてしまってからでは遅いので、マズイと思ったらあげた方がいいそうです(水道水でも可だが、出来れば置き水や雨水などを利用した方がよい)。

そんなこんなで学んだことを生かすべく、自分の畑で実践しました。茂っていた草も刈り、ようやく畑全体が見えるようになりました。今回、種をあまり持っていかなかったので、先ほど収穫した人参と、大根、エゴマなどを蒔いてみました。お隣のすごく上手に育てている達人の方には、「今蒔いたら、虫に食べられるよ」という助言にビビりながらも、来月、ちゃんと育っているか楽しみに思い、塾を後にしました。

タカシ
ちょっと刈りすぎた感のあるマイ畑。
右奥にはミョウガが芽を出しておりました。フキも大きい!
 

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