自分の食べるものは自ら育てること、 この想いが、日本の農業の再生に欠かせない。 今年の異常気象はメディアの取り上げ方が少ないので、 あまり目立っていませんが、海外に目を向けると 穀物事情は異常としか見えません。 ロシアは穀物生産が大干ばつ等の影響で収穫が激減してきている事もあり、 輸出を停止すると発表しています。 アメリカはメキシコ湾の原油漏れで作物に影響が出ていますし、 中国は大干ばつと大洪水で農作物は多大な打撃を受けています。 このような状態が続いて、 アメリカや中国などの穀物輸出国が食料輸出を停止したら・・・、 食料の備蓄の殆どない日本の行方はどうなることか・・・・。 こんなことを心配する前に、 まず、食料を自ら確保することを考えたらどうだろうと 最近とみに思うようになった。 普通のサラリーマンが、家庭の主婦がそんなこと出来るのかと 思われるかも知れない。 出来ないと思われるのであれば、出来ないでしょう! それでもやるのだと決めたら、解決の道は開けるでしょう! 我々は、その道が自然農にあると確信しています。 肥料や農薬を使わない自然農は、 コストが掛かりません。 また、不耕起栽培で、耕運機などの機械を使わないので、 石油にも依存しません。 現在、食料自給率は40%と云われていますが、 実は、種の自給率は、10%を切っているのです。 しかもその種の殆どはF1といって、一代交配種。 即ち、その種から採れた種から作物が育たないのです。 そのため、自然農では在来種といって、 伝統的に使われてきた種を大事にしています。 出来た作物の10%は、翌年の種として保存します。 自然に育つ作物は、化学肥料と農薬に守られた作物と違って、 環境の厳しい変化にも耐えて、生育します。 自然に任せた農業、自然農の道が日本を救うように 思われてなりません。 作物は買うのではなく、自ら作って食する。 これが本来の姿ではないでしょうか。 我々の倶楽部では、会費を払って 会員が普通の畑に作物を栽培します。 活動は、一週間に一度位、畑に行って 作物の状況観察や手入れをするだけ。 作物は買うのでなく、自分で育てるのです。 その意識変革が大変大事だと思います。 自然農は草を敵としません。 それで、除草剤などは撒きません。 作物より大きくなってしまう草は刈りますが、 それ以外はそのままにします。 そのため、作業負荷はそれほど大きくはありません。 それ以上に参加の会員の皆さんとの 協同作業が楽しいのです。 何故か一週間の疲れが畑で取れて 心も身体も癒されるのです。 こんな農業の道が開かれているのです。 自然農で自給自足。 それが我々の合言葉です。
2010年8月10日火曜日
自然農は自給農
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