2011年4月11日月曜日

引き続きの種まき

4/10 よく晴れた日

引き続き、鎌田の畑に種をまきました。

各自の担当の畝に種をまいたり、
まるさんはスイカの種をポットにまいたり、
ハーブの種もまきました。
将来、摘み放題のハーブ園を作ろうと計画中です。

途中からアーチさんもいらっしゃって、
試作中の納豆をお持ち頂き、皆で試食しました。

ランチはいつものとおり!豪華です。
黒大豆と大豆の納豆、
右のほうに枝のようにも見えるのはふだんそうの根っこ。素揚げにしました。

たんぱく質の焦げは内臓にたまってしまうそうですが、
炭水化物の焦げは炭になり、炭は余分なもの吸着しながら体の外に排出されるそうです。
竹炭入りのパスタなど、竹炭はよく食されていますが、それと同じ原理。
喜んでいただきました。

ランチでは、原発や放射性物質、高円寺でのデモの話など、
やはり原発がらみの話で持ちきりでした。
こうやって情報交換することにより、
自分が無知なことによる無意識の怯え・恐れから、多少なりとも開放される気がします。
怯える気持ちの理由を知ることが、次への行動につながると思います。

しかし自然は待ってくれません。

来週もどんどん種をまき、初夏の収穫に向けて準備していきたいです。
 

2011年4月8日金曜日

『いのちの種』

私は、足掛け30年の坐禅の実践者ですが、今回の震災ほど応えたことはありませんでした。普段の生活の中では、頭の中は空っぽ、良く言えば瞑想状態。直観で閃き、そのまま行動するタイプの人間で平穏な生活を享受してきました。 

それが、あの大津波に何もかもが飲み込まれる映像とその後に残された瓦礫の跡を見せ付けられ、それが頭から離れなくなったのです。それに、福島の原子力発電所の爆発事故が追い討ちを掛けました。 

首が廻らなくなり、肩が硬直し、腰を曲げられなくなり、食欲がなくなり、寝られなくなるという嘗て経験したことのない体験をしました。どうしようもなく打ちひしがれた自分を体験したのでした。これが、2週間以上続きました。 

今、振り返ると、あれはショックでカラダの血の巡りが止まってしまったのだろうと思います。今でも少し首の廻りに後遺症が残っていますが。実際に震災に会われた方々は如何ばかりかとお察しします。

立ち直るきっかけは、1歳半になる孫の無邪気な笑顔を見た時からです。 
天真爛漫とはこのことを言うのだなと思いました。苦虫を潰したような爺さんの顔を見ても微笑むのです。両手を上げて抱っこしてと駆け寄って来ます。思わず、あっはっはっは!そうかそうかと抱き上げて、赤ちゃん言葉で、フムフム、ヨカヨカ、ホガホガと言って、ほっぺとほっぺを触れ合ってじゃれ合っていました。

これだけで、肩の力が抜け、それを見ていた周りの家族の顔顔に微笑みが浮かんでいました。一瞬にして天国が生れたのです。心の空白に、『いのちの種』が芽生えた瞬間でもありました。 

そして、この言葉、「本来無一物」が脳裏に浮かびました。 
中国禅宗の六祖慧能(えのう)の言葉です。 

本来無一物とは、人間、生まれながらに自分のものというものなど何もない。罪も汚れもない、他人と自分という差別もない。それでいて、全てが自ら備わっているのだよという意味です。

現実には、何故私だけがこんな目に会うのだろうかとか、誰かが誰かを恨んだり憎んだり、不足を言って満たされなければ更に不満が募る世界です。それが、小さなことで満たされている自分にふと気がつくときがあるのですね、そして、人も自分も同じなのだということに。

今回の東日本大震災、これ以上の苦難はないでしょう。どうしたらいいか分らない状態です。それでも、日本国中、いや、世界中から応援の手が、誰も助けてくれと言われる前から集まっています。救援隊が駆けつけ、食事が運ばれ、暖を取るための機材が運ばれ、避難所が営まれています。 

何故でしょうか?黙って見ていられないのです。善意だとか慈悲の心だとか、そんなのでなく、体が自然に動いてしまうのですね。 

「本来無一物」、こうした行動が何もないところから生れるのです。心配は要らないのです。人間、お互いに助け合うようになっているのだから。自分の為とか、人の為とか、他人に良く思われようだとか思ってやっている訳ではない。それが本来の人間の姿。今、この大震災を前に、日本人全体がこの事を学んでいるのだと思います。そして、その一部始終を世界中の人々が見ているのです。 

21世紀、人を押しのけ自分だけ良ければいいという競争社会、あれも欲しいこれも欲しいという物欲の世界から、生きるのには最小限のものがあればいい、余分な欲に苦しまない、多くの人々と共に幸せを感じる世の中になるのではないだろうか。小鳥も虫も草花も、明日の食べ物に悩んだりはしないのだから。 

無邪気な何も求めない「微笑」。これが、全ての救済の『いのちの種』になる事を確信しています。普段のままでいい、何も頑張らないでいい、今出来る事、それだけでいい。 


4月8日は、ブッタの聖誕祭。別名、お花祭りとも言う。 
今年の桜は、かなり遅れての開花ですが、今週あたり満開となるのではないでしょうか。パッと咲いて潔く散る姿に、日本人は何故か惹かれるのですね。やっと、元に戻ったゴンジも桜の花に癒されています。 


ゴンジ
 

2011年4月6日水曜日

2011年度会員募集中!

2011年度の会員を募集しています。

仲間と一緒に、土に触れ、野菜を育て、自然を見守りましょう。

毎週日曜日が共同作業日です。
ご都合に合わせてぜひ見学に来てください。

見学の場合は、事前にご連絡くださると助かります。

見学の申込みやお問い合わせは、こちらからお願いします。
せたがや自然農実践倶楽部お問い合わせフォーム
 

2011年4月5日火曜日

種おろし

日曜日はとても気温が低く風が強く、寒い日でしたが、
そんな中で、新しく参加していただいた3名を迎えて、種まきを行いました。

まずは畝たて。
たかどんの指導の下、1年たってあいまいになった畝の境を掘りなおします。
粘土質の部分があり硬かったけれど、がんばって掘ることで、体が暖かくなりました。

キレイに掘れました。
そして別の畝に、大根、人参、小松菜を2種類、まきました。
すべて3列の筋蒔きで、土が比較的乾いていたので、人参だけ水をまきました。

種まき用の溝を掘り、邪魔になる草を刈り、種をおろして、土をかぶせ、土と種を密着させるよう土を押さえます。
その後は、お楽しみのランチ。

おにぎり、具沢山のお味噌汁、大根のお漬物、大根と切干大根の蒸し煮ゆず酢和え、おけいさん特製おはぎ、などなど。
おいしくいただきました。
(写真撮り忘れました)

自然農についての質問などが飛び交い、充実したランチとなりました。

初めてご参加いただいた皆様、ぜひまた来てくださいね。
お待ちしております。
 

2011年3月30日水曜日

春だ!さあ、種をまこう!!

急なご連絡となりました。
会員以外の方も、会員検討中の方も、お時間が許せばぜひご参加ください。


【「春だ!さあ、種をまこう!!」イベントのお知らせ】

2011年4月3日日曜日
集合時間:10:00(畑にて)

種蒔き実演会:10:00~12:00
※C2-3~5の畝に、それぞれ大根、人参、小松菜を皆さんで蒔きます。
※畑コーディネーターのたかどんが種蒔き実演指導を行います。

昼食/交流会:12:00~15:00(畑にて)

解散:15:00

●昼食:(お一人500円)
おにぎり(昆布/梅干し)、みそ汁、スギナ茶

●料理講習室:
午前、午後予約済み。

●申込み:
事前にメールやブログのコメントなどにてご連絡いただけると助かりますが、
当日、直接畑に来ていただいてもかまいません!
 

2011年3月27日日曜日

久しぶりの畑

地震から2週間がたちました。
今日の東京・世田谷はとてもいい天気で、
余震や原発などの問題が引き続きあるとは思えないほど、
季節は待ってくれずどんどん春めいてきています。

今日は新メンバーのきんさんを加えて9名で、畝の整備や種まきをしました。
昼間は暖かく種まき日和でした。

また、冬の間枯れたようになっていた葱が完全に復活。
みずみずしく青くなり、短いながらもねぎぼうずがつきました。
このまま花が咲けば種が取れそうです。
今日のランチは昆布や海草中心!
サンラータン風のもずくスープ、畑で取れた大根とふのりの和え物、
いり玄米のお茶、卯の花、などなどなど。
ゴンジさん、おけいさん、よっちゃん、皆様、いつもおいしいごはんをありがとうございます。
待ってくれない春に、私たちの心も追いついていかないといけないですね。

最後に、
被災された多くの方々に対して、謹んでお悔やみとお見舞いを申し上げます。
お手伝いできることがないか、私たちも一生懸命考えています。
 

2011年3月18日金曜日

がんばれ日本!

皆さん、今晩は。

ゴンジです。

このたびは、未曾有の東北地方太平洋沖地震により被災された皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。また、貴重な命を失われた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

日本国中が大変な状況になっていますね。他人事ではありません。明日は我が身を痛切に感じています。

今回の震災は、地震、津波、原発事故の三つの災害に見舞われています。大津波が沢山の人の命を飲み込みました。しかし、原発事故はそれをも上回る危険性で現実を覆っています。

毎日、毎時間の原発事故の推移を見守っていると、大変なストレスに晒されますね。今の政府、及び、原子力安全・保安委員会の発表は全てを言っていません。原子炉の冷却系統のシステムがバックアップ設備も含めて破壊されているという事実です。今、原子炉は、手動で冷却されている異常な事態です。それは、知っていると思っていらっしゃるなら大間違いです。何とかなるだろうと、暗黙の期待を抱いていませんか?

もう既に、何回も水素爆発や冷却系等の設備からの放射能漏れの事態になっています。放射性セシウムやヨウ素が検出されているのです。これを、各報道機関は、人体に影響ないレベルだと言いつつ、暗に設備は何とかなるから大丈夫だと一生懸命に語りかけています。そう言ってくれないと、こっちも心配でやっていられないのも事実ですがね。そこのところは、今の政府の肝っ玉の据わっていることに感謝です。

しかし、問題なのは、設備の安全を維持する上で、一番大事な冷却系統が破壊され、手動に頼っていることです。今日は、ヘリコプターで空から水を掛けようとして失敗しました。
政府が一番心配していて、言い出せないことは、炉心のメルトダウンです。そうならないように、現場は懸命の努力を続けていると言っています。それに対しては、我々も心からの感謝と応援を送っています。
しかし、その努力が実らなかった場合はどうなるのかとの情報を一切流していません。賢明な皆さんはそのことも念頭において覚悟を決めておく必要があります。私はあまり悲観的な人間ではありませんが、今回は余りに損壊の状況がひどく、メルトダウンの可能性はかなり高いとしか思えません。

今、避難勧告が出ているのは、30km圏内ですが、これを300km圏内に避難勧告が出た場合の対応を考えておく必要があります。即ち、東京もその圏内に入るということです。

決して、慌ててはいけません。これからが重要です。今、避難勧告地域に出ていることを直ぐに対応が取れるように準備をすることが大切です。
(1)外出時はマスクをして皮膚を出さない。なるべく外気に触れない。帽子の着用も有効。
(2)雨の際は、傘やレインコートを使って、雨に当らないように気をつける。家に入るときは、濡れた衣服は脱ぎ、廃棄処分とする。
(3)家に入ったらまず、顔や手を水で洗う。
(4)家の窓やドアーなど、隙間のあるところは閉めて、家にこもる。外気が入るので、換気扇やエアコンの使用を止める。
(5)米や水など、保存食の準備をする。
そして、自衛隊の救援隊が到着するまで、待機するのです。全員が救助されるまでは、相当の日数が掛かるでしょうが、それは、大和魂で心棒するのです。

我々は、今、被災地の救援もままならない状況で、大変なストレスに晒されています。この状態を長く続けていては、気が持ちません。私達に出来る事は、今、自分も渦中の人だと認識した上で、上の準備をして覚悟を決める事です。これからもっとも求められることは、確かな情報の交換のもとに、人と人との連携・助け合いです。

現状の東北地方と関東地方は、放射能がかなり危険です。なるべく、自宅や会社の中にいて、不要に外出することを避けましょう。

私の親類も仙台、石巻におり、連絡が取れない親類もおり、中々、皆さまにお見舞いメールを出す状況になく、ご挨拶が遅れて申し訳ありませんでした。皆さんの健康が第一です。おカラダをくれぐれもお大事に。

ゴンジ