2009年7月2日木曜日

鎌田自然農菜園での収穫開始

6月28日の共同作業日に、初めての収穫を行いました。
4月19日に開墾開始して、2ヶ月半が立ちました。
収穫の喜びはひとしおでした。
初めての収穫はモロッコインゲンでした。
どれを取ろうかと観察してます。
作業の後は、いつも皆さんで昼食会です。
今日は、収穫したモロッコインゲン、コカブ、ダイコンの他、
皆さん持ち寄りの一品料理やタンポポ、
多摩川で収穫された葛(クズ)の料理などで盛り上がりました。
 

No.2区画の追加生育記録

一区画に、15,6種類のタネを播いてあるので、分けて紹介してます。
6月30日に紹介した続きです。(撮影日:2009.7.1)

第二区画の特徴は、ガッツのある畝づくりです。
即ち、ありのまんま、即ち、自然の状態で、あまり手を掛けないがモットー。
この結果、以下のような観察結果になっています。
(1)タネを播く範囲の土の表面の草刈を行ったが、草の根切りまでは行わなかった。このため、発芽後の草との競合関係で生育が極めて遅い状態となっている。これから、草との共生関係が結ばれるまで辛抱します。その後は力強い生育が見られることを願っています。
(2)タネ播きの後、土壌の乾燥防止を考えて、過剰に枯れ草(主にススキ)を被せてしまい、発芽後の苗がモヤシのようになってしまった。発芽のタイミングで枯れ草を早く除けてやればよかったんだね。モヤシ君たちの生育は、茎がひょろ長いので厳しいものになっているようです。 
まずは、早生枝豆です。5月6日にタネ播きしたものです。漸く実がついてきましたね。
これも5月6日に播いたバナナピーマン。中央にスジ状に育っています。
一時は諦めかけていたのですが、漸く、最近、生育を確認できました。
枯れ草の下での生活がちょっと長かったようです。まだまだ先は長そうです。
同じく5月6日に播いた白エゴマです。なんとか順調に育っています。
5月6日播きのカブです。間引きしたカブの美味しさを作業後の昼食会で味わってます。
5月6日播きのみのダイコンです。ダイコンらしい姿になってます。
地中のダイコンの長さは約10cmくらいになってます。
味はスゴク辛い!!!
5月6日播きの苗床のサニーレタスです。6月28日に定植しました。
定植後のサニーレタスです。上手く根付いているようです。
5月6日播きの岩槻ネギの苗床です。ネギらしくなって、定植を待っています。
6月7日に植えたタネ芋から出た芽です。
タネ芋の大きさは25cmくらいの大きなものを植えました。挿し枝で増やしていきます。
5月17日に播いた落花生。発芽に時間が掛かりましたが、順調に成長してます。
実を落とす前に、周りの草の手入れをしないといけません。
最後に紹介するのが、ポンテローザトマト。
5月6日播きですが、まだ、この大きさです。
これも枯れ草を長く掛けていたので日がちゃんと当たっていなかったのだね。
頑張って成長してくださいね!!!
 

2009年6月30日火曜日

No.2区画の生長記録

それでは、No.2区画の生長記録を報告します。
畝作りにまだ、慣れていない時期に播いたタネの生長記録です。
畝の状態が所によって畝均しの状況が不均一のため、タネがうまく発芽していなしところも散見されます。
これは、5月6日にタネ生姜を深さ約10cmに植えたものです。
なかなか芽が出ずに心配してましたが、漸くここまで芽を出してくれました。
これで一安心です。
これは、同じく5月6日にタネ播きしたスイートコーンです。
草の中で元気に育っています。
同じく、5月6日にタネ播きしたターツアイです。
葉物の生育には時間が掛かってうるようです。
土の中で、多年に亘って茂っている草の根と競争をしているものと思っています。
草との共生関係が築けた時に成長が始まるのではないかとゆっくりと観察しています。
奥武蔵キュウリです。同じく5月6日にタネ播きしたものです。
花を咲かせています。
カボチャも花を咲かせました。
5月6日にタネ播きし、6月14日に移植しました。
 

せたがや米

6月10日に陸稲の苗床をつくり、タネ播きをしました。
このタネの生長記録を以下の写真で報告します。

このタネは、埼玉県飯能市の野口のタネ屋さんからお分け頂いた、陸稲農林1号(モチ米)という貴重なタネです。これから、このタネを「せたがや米」として、育てて行こうと思っています。
これが苗床です。
苗床は、深さ10cmくらいまで草の根切りを十分に行っています。
タネはスジ播きにして、
タネを降ろした後は篩で土をほぐしながらタネが隠れるくらいまで土を掛けました。
その後で、土とタネが馴染むようにスコップの裏で土を軽くたたいて押さえました。
その上に、いつものように、
乾燥防止と鳥からタネを守ってやるために枯れた草を掛けてます。
タネ播きをしてから7日目です。
約2cmほどの苗の生長が見られます。
枯れ草の間から芽を覗かせているのを発見したときは、
「やったね!」という気持ちがして来ました。
6月20日の様子です。タネ播き後、10日目。
苗の大きさは5~6cmと順調に生長しています。
6月27日(17日目)の様子です。
身の丈は、10cmを超えるようになりました。
日ごとに稲らしくなって、こちらも元気をもらいます。
これから移植のための畝作りを始めます。
 

2009年6月18日木曜日

No.1区画の生長記録

5月2日にタネ播きをしてから、約1月半が立ちました。
自然農は生育が遅いと言われています。それは、周りの草や虫や鳥や土壌の中の微生物との共生関係を築くまでに時間が掛かるのではないかと秘かに思っております。芽が出てもその状態で長らく足踏みをしているのです。特に、トマトとナスとピーマンがそうです。ちゃんと育ってくれることを祈ってます。
これは、世界一トマトです。
5月2日にタネを播いたもので、もう今日で46日目ですが、この大きさです。
ゆっくりでいいから元気で育って欲しいと思ってます。
こちらはミニトマトです。
始めは爪楊枝の大きさから中々大きくならないので心配してましたが、
ゆっくりと生長してます。
こちらは、黄もちトウモロコシです。
草の中で負けることなく、元気に育っています。
枝豆は順調です。
>これは、モロッコインゲン。ここの成長株です。
今が花盛りです。畑の木の枝を添え木に使っています。
こちらは白首ダイコン。
やっとダイコンらしい姿になってきました。
ニンジンさんも草の中に埋もれて育っていました。
草さんには、ちょっとバリカンを入れさせてもらいました。
こちら、6月7日播いたビタミン菜です。
4月26日に雨の中、畝作りが十分出来ずに播いたタネが発芽しなかったので、
畝作りをやり直して、再トライしたものです。
今度は、ちゃんと発芽してくれました。
こちらは、遅播きの黒もちトウモロコシです。
5月31日に播いたものですが、着実に大きくなっています。
これは、変り種の食用ヒョウタンです。
順調に成長しています。
最後に紹介するのがピーマンです。
真ん中に双葉の状態にあるのがそうです。
中々、芽が出て来ず、駄目かなと諦めかけていたので、
ピーマンの発芽を確認できた時は飛び切り嬉しかったです。
 

2009年6月17日水曜日

自然農栽培について

今日は、自然農の栽培について、最近の私の体験を通して感じていることを少し述べてみたいと思います。

自然農の言葉は、まだ、市民権を得ているとは言いがたいですが、普通の栽培と一体何が違うのでしょうか。まず、普通の栽培とは何でしょうか?

普通の栽培とは、今、誰でもが当たり前と思ってやっている栽培方法のことです。それは、土を耕し、肥料をやって、水をやり、草が生えれば刈って、必要によっては農薬もかけて、出来るだけ手を掛けてやれば、作物は美味しく、早く、そして、大きく立派に育つというものです。

この考えに矛盾を感じる人は非常に少ないと思います。なぜならば、これが常識として一般に行われていることだからです。

私は農家の長男として生まれ育ちましたが、高校生の時に父親から東京で農業を続けていくのは難しいと言われ、その時から、私の関心は農業以外のことに向かって行きました。そして、大学、社会人生活を通して実践してきたことは「人間に出来ないことはない。」という命題を追求することでした。

ところが、私の母親の病気を機会に考えが一変しました。大腸癌が肺と肝臓に転移し、余命を言い渡されました。何故、癌になったかの原因は分からず、薬は病気を治すものでなく、進行を抑えるものだとの説明がなされました。効くか効かないかは五分五分だが、副作用は出るとのことでした。主治医から、「もし、私の親が同じような状況だとしたら、私は薬は与えないだろう。」と正直に伝えられました。この状態で、私は何を母親にしてあげられるのでしょうか。現代医学では病気は治せない、科学がここまで進歩したのに、これは一体どういうことなのかと私の科学信奉論に赤信号が点滅しはじめました。

結局、病院から退院し、薬もやらないことに決めました。そして、母親と一緒に、病気治しの旅がスタートしたのです。それは、30年勤めた会社にピリオドを打ち、自然と対面する旅でもありました。

機械文明の中で知識偏重型で頭でっかちに育ったこの身体は、なかなか自然に馴染むことができません。一つところにじっとしていられないのです。直ぐに結果を求めてしまうのです。自分で自分の身体も感情もコントロールできませんでした。なんと不自由なことでしょう!お金を出せば何でも手に入る生活に慣れたこの身体は、待てないのです、自然に任せて育てることや、じっくり時間を掛けて物づくりすること等を。手っ取り早く、出来合いのものや、間に合わせのもので済ませてしまおうとするのです。これは、理屈でなく習性となってしまっているのです。これが自分の実態でした。

何故、人間は病気になるのか、この疑問を解くために、まずは自らの生活を振り返ることから始めました。第一に食べ物、第二に生活様式、第三に生き方まで。今までの他人任せで、自分で自分の責任も取れない生活からの脱皮です。中毒患者が、今までの生活から抜け出すのが難しいように、これは容易なことではありませんでした。 私は3年掛かりました。 偉そうなことを言っても、自分で自分の面倒が見れなければ何も変わりません、何も変えられません。

病気は自然治癒力が働いて、初めて回復に向かうのだと気づき始めました。病気は自らの身体の裏表だと気づくようになりました。そんな時に、腐らない野菜に遭遇したのです。いつまで立っても腐らない野菜、時間が立って水分が少なくなると、最後には枯れるだけです。腐らない野菜とは野草のようなものです。自然に育ったものです。そうです、病気になるとは、野菜が腐るようなものかと知ったのです。野草のような生き方が、病気にならない生き方だと分かったのです。薬や化学物質で汚れた不自然な身体に、ゆとりも無く疲れて悲鳴をあげている身体に、悪性の細菌や癌細胞が巣食って身体が腐り始めるのです。

自然に沿った野菜づくりとその食生活が、本来の自分の身体を取り戻す一番の近道ではないかと思います。クスリに頼ったり、医療機関に頼ったりすることではなく、自らの身体は自ら治さなければならないのです。これには、まず、自分の生き方を変えなくては実践が難しいかと思います。誰でも出来ることではないでしょう。自分の命と引き換えにする位の覚悟がいるかも知れません。


もう、お分かりでしょうか? 自然農栽培と普通の栽培の違いが。
野草のように、自然に沿った栽培では、土は耕しません、肥料も与えません、もちろん農薬も使いません、当然、雑草も抜きません、水もやりません。どうでしょうか、自然農栽培は、普通の栽培とは全く逆のことをしています。何故ならば、これが自然だからです。これに気づくには大変な道のりが必要です。誰でも納得のいくものではないかもしれません。しかし、今、我々がやろうとしていることは、これを手に入れようとしているのです。

私の母親は今年の2月に他界しました。癌の手術をして丸二年が立っていました。その間、私は料理の勉強をしました。出来るだけ自然のものを、私の手で作ってやりたかったからです。新米コックの作る料理をいつも美味しいと言ってくれました。ありがとうございました、お母さん。安らかにお休みください。 

ゴン

活動日について

活動日は、原則、以下で行っております。

A.鎌田自然農菜園の活動
(イ)自然農学習会 → 毎月、第2、4日曜日のAM9:00~12:00
(ロ)自然農実践倶楽部 → 毎週、水曜日と日曜日のAM6:00~12:00

B.裏庭菜園の活動日 → 毎月、第1、3木曜日の9:00~12:00
    
4月末~6月初旬に撒いたタネが元気よく成長しています。
間引き菜をその場で食べると芳醇な野菜の香りが口の中に
広がり、何故か幸せを感じます。
是非、ご関心のお有りの方は、お試しにいらしてください。
心よりお待ち申しております。

ゴン