30年間、耕作放棄地のままで葦が密生する地であったこの場所を人の手で開墾していくというゼロからのスタートでした。
作業は國井さんをリーダーに米作りに興味のある人々が様々なところから集まっている。
我らせた農も米作りに興味がある人間が随時参加しています。
この地区の一般的な水田の刈取りは9月。
しかし自然農の米作りをめざしている私たちは無農薬無肥料、そして草も虫も敵としないという方向性が基本。
更に通常であれば水を一面に張る水田で行う田圃を選ばずに、周囲に溝を作り、そこに水を張る半陸稲形式で行っている。
根を甘やかさずに米の持っている生命力を引き出すという事でもある。
育てているのは古代米の「緑米」そして「あいちのかおり」と「イセヒカリ」である。
上記の写真は緑米。緑米の区画は水がたっぷり入っている為か稲穂もしっかり育っていました。
↑緑米ですが緑色というわけではないのですね。 |
↑この区画は「あいちのかおり」 |
「あいちのかおり」を刈取り中 |
「あいちのかおり」の区画の中に黒米を発見 |
左が「あいちのかおり」、右が黒米。ヒゲのようなノゲと言われるものが伸びています |
ここでゴンジさんがおもしろい実験を行いました。どちらも「あいちのかおり」です。
違いは水の量。右が少なかった区画のもの、左が水量の多かった区画のものです。
成長具合がまったく違います。また、根の部分の広がりや量も違います。
根の広がり方に注目! |
上の写真は右が水の多かった区画の「あいちのかおり」で左が「緑米」です。
古代米という事で生命力も強いのでしょうか?
またこの写真は右から水の少なかった区画の「あいちのかおり」、水の多かった区画の「あいちのかおり」、そして緑米の順番です。
茎の本数の多さを表す「分けつ」の量が違います。
ひっくり返して根の部分を比較したもの。やはり根の広がりや量が違います。
ちなみにこちらは右が緑米ですが左が一般的な水田での慣行栽培による稲です。
根の広がりも量も太さも違います。
刈取りが終わり國井さんとゴンジさんによるわら縄作りの講習。
皆さん初めての体験でなかなかうまく行きません。
流石はゴンジさん。綺麗なわら縄が出来ています。
刈り取った稲は稲架かけに。支柱の竹は地元の竹山から切り出したものだそうです。
黒米の稲架かけ
こちらは「あいちのかおり」と「イセヒカリ」の稲架かけ。
区画の水量が少なかった為、収穫も少なめだったそうです。
最後は参加者全員で稲架かけをバックに記念写真です。
次回は作業として最後になる脱穀です。
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